![]() |
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||
鱧の“ええとこ”とことんまで調理場の隅に、暖簾のようにぶら下がっているのは、1メートルはゆうに超える瀬戸内の鱧。「捌きやすいし身も強いから、大きいほうがええ。これでも可愛いもんやで」と笑う三笠さん。時には、3キロもの大物が揚がることも珍しくないとか。この巨体を捌くことから、『三笠屋』の朝は始まる。吊るしたまま小刀のような裂き包丁で身を開いてまな板へ。出刃で背骨とヒレを取り、細身の包丁で身を剥がし、あっというまに白身の山ができ上がる。旨味が詰まった背骨の骨ぎしをこそげ、皮と身の間に包丁を入れ、身を鋤き取る包丁技は料理人も顔負け。熟練の“焼きとうし”の技もさることながら、鱧の旨味を余さず切り出す細やかな仕事が、料亭の御用達の美味たる所以だ。 あの大きな鱧20尾ほどでも、すり身になるとバケツ2杯分と意外に少ない。それでも蒲鉾2枚に約1尾分というから、改めて老舗の意気に頭が下がる。 (「アレッ!新開地 vol.36」より)
|
この大きな鱧を捌くことから三笠屋の朝は始まる。 【紹介者プロフィール】
|
||||||||||||
|
|||||||||||||