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三笠屋

 

鱧の“ええとこ”とことんまで

調理場の隅に、暖簾のようにぶら下がっているのは、1メートルはゆうに超える瀬戸内の鱧。「捌きやすいし身も強いから、大きいほうがええ。これでも可愛いもんやで」と笑う三笠さん。時には、3キロもの大物が揚がることも珍しくないとか。

この巨体を捌くことから、『三笠屋』の朝は始まる。吊るしたまま小刀のような裂き包丁で身を開いてまな板へ。出刃で背骨とヒレを取り、細身の包丁で身を剥がし、あっというまに白身の山ができ上がる。旨味が詰まった背骨の骨ぎしをこそげ、皮と身の間に包丁を入れ、身を鋤き取る包丁技は料理人も顔負け。熟練の“焼きとうし”の技もさることながら、鱧の旨味を余さず切り出す細やかな仕事が、料亭の御用達の美味たる所以だ。

あの大きな鱧20尾ほどでも、すり身になるとバケツ2杯分と意外に少ない。それでも蒲鉾2枚に約1尾分というから、改めて老舗の意気に頭が下がる。

(「アレッ!新開地 vol.36」より)

料亭御用達の蒲鉾。直火でじっくり焼き上げられる。

料亭御用達の蒲鉾。直火でじっくり焼き上げられる。

 

捌く部位によって使い分けられている7種類の包丁。

捌く部位によって使い分けられている7種類の包丁。

 

創業は文政2年。約200年、伝統が受け継がれてきた。

創業は文政2年。約200年、伝統が受け継がれてきた。

 

  この大きな鱧を捌くことから三笠屋の朝は始まる。

この大きな鱧を捌くことから三笠屋の朝は始まる。

【紹介者プロフィール】

太田未来子さん 太田未来子さん
神戸出身のフォトグラファー。写真を撮り始めて18年。カメラをおもちゃにしていた時代を経て、写真を天職に。新開地案内小冊子「ザ・シンカイチツウ」の撮影を担当し、新開地のさらなる深みにハマり気味のこの頃。

 

 
【店舗名】 三笠屋
【所在地】 兵庫県神戸市兵庫区湊町1丁目4-19
【tel】 078-575-1192
【近郊マップ】 「Yahoo! Maps」で確認。

 

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