三笠屋
調理場の隅に、暖簾のようにぶら下がっているのは、1メートルはゆうに超える瀬戸内の鱧。「捌きやすいし身も強いから、大きいほうがええ。これでも可愛いもんやで」と笑う三笠さん。時には、3キロもの大物が揚がることも珍しくないとか。
紹介者:太田未来子さん
料理人顔負けの早業で鱧を捌いていく。
ミンチ状になった鱧の身は、美しいピンク色。
平和荘
昭和24年、ビリヤード場として開業した後に、雀荘に改装された『平和荘』。雀荘と聞くと少々荒っぽい場所を想像するが、扉を開けてみれば、どこか和やかな空気。創業者・廣谷圓次郎氏が意匠を凝らした建物は今もって、当時のハイカラな“遊技場”の面影が残る。
4人揃えばゲームが始まる。直に顔を突き合わすのは現代だからこそ新鮮。
相手が捨てた牌を見ながら“手”を読む。麻雀は知的な大人の娯楽。
乗石食品
新開地で一番の早起きは、多分、乗石さんだろう。1〜2時には仕事を始め、夜が明ける頃には、すっかり終わっている。冬場は霜焼けも絶えないが、「もう、そういう体になっとるからね」と笑って意に介さない。
高く積まれた板に、出来上がった豆腐が順番にのせられていく。
大きな掌に乗せられた豆腐。逞しい腕で、やさしく取り扱う。
むさし製麺
年季の入った製麺機が動き出すのは、空が白み始める早朝5時。大きな機械の隣では、麺を茹でるいくつもの槽から湯気が立ち始める。「昔は夜中の2時からやってたから、今は遅い方ですわ」と言う橋本さんは、『むさし製麺』の3代目。福井からこの地に移った伯父が開業してから、80年以上になる。
お椀で1玉ずつ分け、量りを使って確認する。
製麺所には年季の入った麺箱が積まれている。
清水スプリング
クルクルクルッ…と、螺旋を描きながらせり出す細い鋼線。草花の芽が出るように、一定のリズムで小さなバネが生まれていく。「子供の頃からバネに興味は持っていて。ずっと専門でやってるけど飽きませんね」とは2代目社長の車さん。早くに先代が亡くなり、高校卒業後から、見よう見まねで仕事を覚えてきた。
バネを研磨して最後の仕上げ作業をおこなう
細かい設定をすると複雑なバネを成形することができる
大段商店
『大段商店』は材木卸として昭和22年に創業。街の一角にぽかっと空いたような広い倉庫の中には、あちこちに積み上がった木材。高い天井から射す陽を浴びて、清々しい匂いが満ちている。
作業場の2Fには木を乾燥させる場所がある。
注文に合わせて木を切ったり削ったりする。
多可田硝子綜合加工
「中にあるのは全部ワレモノやから、上も下も気ぃつけんと」。言いながら黙々と作業を続ける高田衞さんと弟の央さんは、先代から始めた硝子加工工場を継いで40年になる。建設作業中に怪我をしないように、また装飾用に、ガラスの縁を削るのが主な仕事。場内の機械はほとんどが研磨用だ。
工場内にあったメダカの水槽。仕事の合い間にお遊びでつくったそう。
大きなガラス用の切断機。そろばんのように見える部分はローラー。
柴垣造花店
通りから素通しのガランとした作業場に、黙々と花を飾る小柄なおっちゃんの姿。生け花にしては力の入った手つきで、季節の花々を盛り込んでいく。特注の固い発泡スチロールに針金のような軸を差し込む作業は、ゴツゴツと逞しい手を持ってしても易しくはない。
花輪の前で自信たっぷりに笑うご主人の柴垣昇さん。
花輪の土台。釘を打つ手にも職人技が見え隠れする。
廣田刃物店
聚楽館があったボーリング場の隣に、細長く尖った形の建物が佇む。創業百年近くになる刃物屋の老舗だ。店内には所狭しと磨かれた刃物の数々。「手打ちの本物は高いが値打ちがある」と3代目店主の塚崎茂千代さんは言う。
刃物だけでなく、左官道具、剪定ばさみなど職人さんが使う道具が並ぶ。
会計は、昔から使っているそろばんで。年季がはいっています。
湊川公園
商店街を北へ。アーケードを抜けたところにある「湊川公園」。ただの、だだっ広いコンクリートの空間と思うことなかれ。四季を通じて、さまざまな表情を魅せてくれる。
紹介者:北中大輔さん
小さな子どもたちがいつも元気に遊んでいます。
新開地本通りを抜けたところが湊川公園です。
ROUND1 新開地店
かつて、神戸っ子たちに愛されていた「聚楽館」。ビルの名前をそのまま「大京聚楽館ビル」と残し、今では、ボウリング、ビリヤード、カラオケなど、現代の娯楽施設として親しまれている。
紹介者:岡田裕美子さん
ダーツに興じるカップル。楽しそう!
ビリヤード場は薄暗くて大人な雰囲気。
新開地劇場
新開地の“ザッツ・エンターテイメント”「大衆演劇」が毎日おこなわれている新開地劇場。大衆演劇は、歌舞伎に匹敵する“日本のカルチャー”だ!
紹介者:中村裕子さん
ロビーには劇団のごひいきさんたちから送られた花輪がずらり。
喫茶コーナーもあります。カウンターのほかにテーブルもあるんですよ。
神戸アートビレッジセンター(KAVC)
新開地商店街の中にあるひときわ目立つ色とりどりの旗と大きな建物。アートの発信基地KAVC(かぶっく)では、自分なりのアートの楽しみ方が発見できる!
紹介者:西島陽子さん
次回の映画情報や演劇情報はKAVC前のここでチェックします。
カラフルな5色の旗がいつもはためいています。
CINEMAしんげき
JR神戸駅からたった徒歩8分。ここから始まる非日常の世界。そう、ここは「愛と官能の新開地」。セレクションされた作品と上質なアート系官能映画を2本立てで上映しているCINEMAしんげきは、コアなファンも多い映画館。
休憩スポットはガラス張り。まちのようすを眺めながら一服できます。
パンフレットや映画関係の本は受付で購入できます。
シンボルゲート「BIGMAN」
JR神戸駅からたったの5分。10メートルはあろうかという巨大なジェントルマンが、新開地の入口でお出迎えしてくれます。まちを歩けば、この巨人の正体がわかる!
紹介者: 守一裕史さん
巨人の隙間から青空をのぞいてみる。
わんこが散歩してても絵になる光景。
パルシネマしんこうえん
湊川公園から新開地に向かう坂道の途中に、突如現れる小さな映画館。ロードショーではヒットしなかった名作が流れるゆえか、ミニシアターファンの間では、けっこう有名(なはず)。
紹介者:服部貴美子さん
赤い扉がレトロな雰囲気を醸し出しています。
休憩コーナーも別珍の赤い椅子。
メトロ卓球場
地下街であるメトロ新開地内にある地下卓球場。地元の卓球ファンに愛される卓球のワンダーランド。神戸駅・新開地駅からも徒歩5分。 案外知られていないが、便利で気軽にいける懐かしい卓球空間。
紹介者:渥美英紀さん
メトロ神戸からチラリと覗く。
まずはこちらで受付を。
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